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2008年1月15日 (火)

死ぬまで★6発

【死ぬまで★5発】 のつづきです

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「シミズさん!!!!!」 歩いてくるシミズを呼び止めるコースケ
「ごめん…オレ嘘をついてた、オレ・シミズさんみたいに成りたかっただけなんだ」
シミズはハナっから嘘が解ってたから、あんな苛めたんじゃなかろうか (父殺害計画にて
「感情を超えるんだよ!!!!! 人間の不幸は感情を超えられないからあるんじゃないの!?!?!?」
「嬉しい時に何故笑うの?次に悲しいことが起きるのに!悲しい時に何故泣くの?嬉しい時は笑ったくせに!!!!!」
「て・ことは、オレ達は誰かに簡単に操られるってコトだよ!嫌だよ!そんなの!!!!!」

子供の頃、親父に頭を撫でられ喜んでいた自分が悔しい、子供は自分たちの「ダメさ」を現していると
「オレはシミズさんみたいに成りたいんだ!」

『♪ 私は嬉しかった 子供が出来た時』 秋山女史がステージと客席間の通路で歌唱

その間にもシミズ&コースケの遣り取りが続く
「姪っ子にあげようかと思うんだが、気が重くてな」 金のネックレスを取り出すシミズ
「本人は良くても両親がな…俺の姉夫婦だ・隣町でちょっとした工場をやってる」
話ながら歩み去る2人

『♪ 金色のネックレス 返してよ、私のネックレス! ホラこの手に、私の宝物』
ミヤマの金のネックレスだのに、フタバが 「返してよ」 とは?同一人物なのか?
それとも 「シアワセの象徴」 なれば 「死なせずココロを奪った」 シミズへの複雑な想いってコトか?

『♪ しあわせは、しあわせの しあわせを たぐり寄せながら おちてゆく海のもくず』
電話BOXの窓に紙幣が張り付き、水が滴る・中には、もがき苦しむミヤマの姿

 
「コースケー!何所に居るんだよ~」
ステージ遥か上 「照明さん専用通路」 のようなトコで叫ぶドイ
「パトリシア!!!!!」 反対の上手側通路にミヤマが
「見えるんだな!オレが!!!!! (歓喜」 「ドイ君!」
2人で同時に歩いてセンターで逢おうと 「ねぇ・何か話して、何でもいいから」
生前拒んでいたのに睦まじい恋人ムード
「角の弁当屋が無くなってたんで、道に迷った人が沢山居たらしいよ、目印だったから!」 客席・大爆笑
   ※ 【ベニサン公式MAP】 には 「弁当屋の角で曲がる」 とあるが、潰れて 「セヴン」 に@迷子者多数w
再会し、手を取り合う2人
 
 
「シェェェェェエエ━━━ン!!!!!」 声を裏返させ、崖っぷちで叫ぶシミズ
「カンバーック…」 最後は消え入る声で・客席大爆笑

「誰かが飛び降りた後?」 フタバが現れる 「いや」 「そう」
「ねぇ、子供の頃こんなコト考えなかった?今・私がここから意図的に其処まで歩いてみる、そしたら未来は変わるんじゃないかって?」
「ないな…歩いてみりゃいいじゃん」
「何か違うかな?今・歩いたんじゃ意図的とは違う気がする」
シミズに言われて歩くのでは 「運試し」 にならないと
「何しに来た?」 「意図的に来てみたのよ、貴方が此処に居るかは解らないけど」
「警察まで歩くって手もあったぞ」 「嬉しくないわね、そういう言い方」 不機嫌に
「バックミラーに映るアンタを思い出してた…」 穏やかに語りだす
「此処に来る時・窓の外を見てたアンタの顔だよ…どうなんだ?アンタあの時、死ぬ気なんて無かったんじゃないか?」
責める風でなく、自嘲する様な顔で問う
「ずっと不思議だったんだよ、タクシーでさ、此処に客乗せて来る度・いつも思ってた、コイツ・ホントに死ぬ気あんのか?って」
「料金払わず車から走ってって飛び降りた奴・一人も居ないんだよ、俺だったらそうするよ、アンタも払ったろ?どうして?」

「払うわよ、乗ったんだから」
「でもアンタ言わなかったか!? 枕元の金掴んで 「こんな物が死んでく人間に何になるのよ」 って!」 口調が早くなる
「アレはだって、お金の行き先が違うでしょ?タクシー料金は貴方に、枕元のお金は私に」
「どっちだっていいよ!そんなの!ホントに死ぬ気あったのか!?!?!?バックミラーに映った顔はそう見えなかった!!!!!」
「此処に来る人間は…何的?
「意図的?」 意図的に来てみてるだけじゃねぇのかって思ってさ!」
「俺にしてみりゃどうなるよ?ただ嘘をつかれてるだけじゃねぇのかって…」
座り込むシミズ

ホントは死ぬハラ決まってないのに、シミズを 「運試し」 に付き合わせ、挙句 「人殺し」 呼ばわりされるシミズ
単に 「仕事だから」 やってきたけど、死ぬ気の無い人間に一歩踏み出せてしまった自分は、町の人等が言う通り 「人殺し」 なワケで

暫し沈黙の後 「何時だろ?アンタ時計は?」 「4時17分…私が嘘をついてるってこと?」
「知らないよ!アンタが俺に嘘をついてるかどうかなんて!」
「貴方言ったでしょ!?!?!?」 「何時!?!?!?」
「言ったわよ!貴方さっき!4時17分と少し前!」
「言ってねぇよ!俺にしてみればって言ったろ!」
「ハッ (嘲笑」 「テメェ」 頭にきて掴みかかる
「死ねばいいんでしょ!今・飛び降りればいいんでしょ!」 振り解き言い捨てる
「コレ・あげるわ」 腕時計を外し放り投げる
キャッチし 「LONDON?」 「LONGINESよ」 「ジョークだよ」
「ちょっと待てよ、話・終わってないぞ」 「話?」
「アンタが嘘付いたって俺が言ったかどうかの話だよ」
「カネの価値程も無いわ!!!!!」 飛び降りようとするフタバ
後ろから羽交い絞め・制止しようとするシミズ
フタバと共に前に倒れこみ、時計のみ海中へ 「「LONGINES…」」 声を揃え・呟くw

隙をみて、再び飛び込もうとするフタバ
止めるシミズともみ合いに、仰向けに倒れるフタバ、上で覆い被さったままのシミズ
息を切らしながら叫ぶ
「俺は言ってない!嘘を付いてるなんて!アンタが死ぬつもりの女に見えなかったって言っただけだ!」
身を離し、座り込む 「アンタ言ったよな?アレは何って?煙突みたいなヤツって?」
「俺が火の見櫓だって言うと、アンタ頷いてもう一度赤いハシゴの方を見た…ハァ…」
「ハァ…その・横顔がバックミラーに映ってた、通り過ぎるとアンタはタバコを吸おうとマッチに火をつけ吹き消した、その時・笑ったんだ」

「フッ…」 「ちょうどそんな風に!これから死のうってヤツが何を笑うんだろうって!?こんな風に笑うかなって!?」
「早い話が嘘つかれてる気になってさ、嘘を暴きたくなるんだよ!」
嫌味でも怒るでもなく、切ない程の真剣さで
「覚えてるか?火の見櫓?」 「覚えてるわ」 「じゃあなんで笑った!?!?!?」 「覚えてないわ!!!!!」
「アンタ笑ったんだよ…」 喘ぐ様に呟き、踵を返す
「待って!きっと何か思い出したのよ!」
「同じことだろ!!!!! 死ぬつもりのアンタが笑ったんだから!!!!!」
声を荒げるシミズ 「フタバが簡単に自ら命を絶つコトへの抗議」 とも取れる様な気が
「待って!!!!!」 黙って去り行くシミズ
「貴方どうして此処に居たの…それも一人で…」 それはフタバを想って意外無かろうて


ステージにドイとミヤマが駆け上がる
楽しげに追いかけっこをする2人の言葉・シャッフルされており、ちょっと聞くと意味不明
中央に咲いた 「赤い花」 を引き抜き、跪くドイ 「るげささ・えにまお (捧げる・お前に」
ドイがミヤマの胸に花を差そうとする、くすぐったそうに抵抗するミヤマ
花を差しスキップで去るドイ・倒れ・暫し沈黙のミヤマ
起き上がり、楽しそうに後を追う・胸には赤い花

『♪ あの道でおとした あの草の中にある 青い制服のボタン』

花を差すって 「死の儀式」 みたいすね
未練があるから生死の世界を往来してた2人・死の世界で再会し、手を取り合う…もぅ出てこないだろうな
案の定・2人のラスト登場でした

つづく

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